私は信心が全く深くないので
人の命日とか全く興味も記憶もする気もないのですが
1年くらい前は
この猫の看病をしながら
ちょこっとクリスタルコンクエストを
遊んでいた気がしなくもない。
コロナウィルスというやっかいそうなものにかかってしまい
腹水が貯まるとか
今まで生きてきて全く聞いたことのない医療用語を
獣医から沢山聞かされ
獣医さんはなかなか言いづらそうで言ってくれなかったけど
助かる見込みは殆ど無いってのは分かってた。
わたしの周りには自然療法でガンを克服した人が
何人もいるので
ネコにもそういった療法は無いかと探しつつ。
少しずつお水が溜まっていくおなか。
2回目の水抜き後、
元気が全くなくなってしまったぷりずにゃん。
本人も諦めてしまったのか
ちょい前は飲んでいた水も
食べていた食べ物も
拒否するようになってしまって。
んで
食べ物はともかく飲み物は絶対に飲ませないとと思って
スポイトで口に無理やり水を落とすのですが
ヒドイ嫌がりようで。
元気ならウニャ!とか捨て台詞を吐いてどっかに行くんですが
筋肉も殆ど失われてしまったようで
立つにも立てない痩せようで。
もうカウントダウンが始まっているんだなと思い
本人も多分知っていて、後はゆっくりと過ごしたいのだなと
思うようにしました。それだけ全く食欲も示さないので。
それから、彼女の昔の写真をアナログからデジタルから
沢山集めて。じっくり元気に遊んでいた頃の事を思い出して。
そういった写真には、他の猫の姿も写っていて
この子のおかげで他の猫も思い出す事もできて
感謝です。
よく考えたら、死に際に一緒にいてあげた猫は
殆どいなかったな~と。
なので
このぷりずにゃんのために
仕事も一切やめて、ずっと一緒にいる事にしました。
といっても二日間程度でしたが。
本当に悲しみで胸を打ったのが
もう歩く力のない体なんですよね。
だから、寝ている場所には綺麗な使い古しのタオルや
おねしょシートなどを余分に用意しつつ
トイレは全て処理をしてあげるつもりだったんです。
ただこの猫
どんなに弱っていても
立つだけで力が無くて辛いはずなのに
トイレだけには立って行こうとするんですよね。
私は勝手に猫の気持ちを訳すのですが
「お世話になっている家族に、汚物で迷惑をかけたくない」
って、背中が言っているように見えました。
途中でよろけたり倒れたりしながらトイレを目指すんですよね。
もう動ける体ではないのだから、そんな事をしなくてもいいのに
なにか、この猫の最後の生きる気概というものを
見せ付けられた気がします。
飼い猫のプライドというか。
結局すぐに助けてトイレまで連れて行くのですが
結局筋肉が無いから何も出ないのですよね。
んで、私の顔を見て八つ当たりの「ヒャー!!」
はいはい。と。
仕方ないのでまた連れて寝床に戻すのですね。
そして次の日の昼。
物静かな体に異変が起きました。
急に心拍数が高まったような、息が荒くなったような。
あ、これはお迎えが来たなと直感しました。
すぐに母を呼んで最後の対面をさせ、すぐに出てってもらって
最後の二人っきりの時間になりました。
骨と皮と毛しかない体に、顔を軽く乗せさせてもらって
あとは何をしたのかは覚えていません。
「ありがとう」とか言ったでしょうし
わたしをお気に入りの人間に選んでくれてありがとうとか
ちゃんと声に出して言えたかどうか。
枯れた声で返事をしてくれたかもしれません。
その辺はもう記憶には無いです。作話かもしれません。
ただ、お互いしっかりと納得して、死を迎えてくれたと思っています。
その後、荒かった息が、すーっと聞こえなくなり
そして、鼓動も無くなってました。
体はまだ温かかったです。
ちょっと口が空いてたので閉じてあげて。
その後、母が小さい親指程の花束を急きょ作ってきてくれて
それをダンボール棺桶の中にいれた時に
心の堰が一気に壊れて、感情が出てきてしまいましたが。
イキナリ行方をくらませて、2度と会えないネコもいる中で
こうやって、自分の隣で人生を終えてくれて
本当に飼主思いの気の強い猫でありがとうと。約1年前なのか。
ネコは私に色々な事を教えてくれます。
今回は
生物は、死の直前に必ず死に対して大きな抵抗を体全体で行うと。
どんなにつらい状況で苦しんでいても、最後のその抵抗で体が
すごい楽になるというか全てが最高の状態になります。
ただ、体にもう力が残ってないので、その状態がエネルギー不足で
スーっと抜けていきます。そして体の全ての機能が停止します。
ですので最後は苦しまずに幸せの状態のまま眠るんです。
以前、プロ野球のコーチだった木村拓也さんが蜘蛛膜下で亡くなられた時です。
奥さんが病院で看病をしていたのですが
残念ながら死を迎える事になった時に、旦那さんがしっかり目を開けて
奥さんの事をしっかり見たという、著書にそう書かれてあるみたいです。
まあともかく
ホント、猫のヤローどもは
後から生まれてきて
先に眠る。
ホントふざけたヤローどもだ。
これから何十匹とまたふざけたヤローどもとの出会いと別れが
あるだろーけど
人間社会の開発のせいで不遇を被っている
野良たちを助けられたらと
おもふ。
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